「日本一硬いせんべい・極堅深川」硬さのヒミツ

焼く前の生地 分厚いです

「日本一硬いせんべい・極堅深川」よく、どうやってこんなに硬くするんですか、と聞かれます。特にテレビの取材なんかで必ず聞かれます。
これは実は答えるのがむずかしい・・・
だっておせんべいってもともとすごく堅いのです。それを柔らかくなるようにして焼く。その工夫がむずかしいのですが、逆に「硬く焼く」のはそんなに難しくはないのです。じゃあ、なんでみんな「日本一硬いせんべい」を作らないのか、と言えば「あまりおいしく出来ないから」なのであります。
其角せんべいでは、堅いおせんべいをいかに美味しく焼くか、その長年の研究の成果として「日本一硬いせんべい・極堅深川」が完成したのであります。

それで、ご覧の通り、生地が分厚い。お願いしてる草加の生地屋さんに言わせると、「これ以上厚くするのは無理」なのだそうです。これ以上厚くすると、芯まで乾燥できないか、割れてしまうか、どちらかなのだそうで、つまりこの厚さは限界ギリギリ、究極の厚さ、なのです。

上から強力に押さないと中まで火が通らないのです
焼きます!!

それから、たっぷり一時間半(寒い季節は2時間以上になります)余熱をかけて生地を温めてから焼きます。この余熱の加減が一番むずかしく、「硬さ」の秘訣です。余熱が短いほど硬く焼けますが、中が生焼けで全く美味しくない!!
硬いけれど美味しい、その丁度よいバランスを、季節ごとの生地の様子を見ながら判断していきます。

上が「一番昔からの醤油」下が「極堅深川」

そしてお醤油塗って乾かして出来上がり。
写真のように「一番昔からの醤油せんべい」と「極堅深川」較べて見ると、その厚さの違いが分かっていただけると思います。
どっちも美味しそうでしょ!!

割ってみるとこんな感じ。「極堅深川」にはみっちりと芯がありますが、味わいがあります

焼きあがりの断面図。両方とも少し空気が入って「浮き」がありますが、これがあるくらいじゃないとお米の甘味が出ないカッチンカッチンのおせんべいになってしまいます。
お米の甘味、旨味こそおせんべいの命です。

というわけで、「日本一硬いせんべい・極堅深川」こうやっていろいろ研究しながら日々製造しております。
とにかく「美味しい」って言っていただけないとせんべい屋やってる甲斐がありませんから、がんばって作ってます。
ぜひ召しあがってください!!

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