「日本一硬いせんべい・極堅深川」の出来るまで・後篇
さて、「日本一硬いせんべい・極堅深川」焼きあがりました。次はおせんべいにお醤油を付けます。
其角せんべいのお醤油は2種類、まず「一番醤油」お醤油に片栗粉を解いたものを煮込んだシンプルなお醤油。まずこのお醤油を塗ったのち、「二番醤油」を塗ります。「二番醤油」は干しシイタケを煮込んで取ったダシ、みりん、片栗粉を溶かし込んで煮込んだダシ醤油。シンプルな一番醤油の上に仕上げにこの複雑な二番醤油を塗って仕上げです。
お醤油は、刷毛(ハケ)で一枚一枚塗ります。一般的には、おせんべいにお醤油をつけるのは、おせんべいをお醤油にどぶんと漬けて、そのお醤油を機械でガラガラ回して振り切る「どぶ漬け振り切り」がほとんどです。其角せんべいでは、創業当時から刷毛で塗っております。
刷毛で一枚一枚塗ると、お醤油がとてもきれいに付きます。照り、とかが全く違います。それに、香りが良くなります。お醤油に漬けこまないので、おせんべいがシナっとならず、歯ごたえのバリバリ感が全然違うのであります。
其角せんべいの場合、「押し焼き」でおせんべいが平らですから、仕上がりがとてもきれいになりますし、本当に「美味しそう」でしょ?
これをガスの火で乾燥させます。
そして出来上がり。
美味しい「日本一硬いせんべい・極堅深川」の出来上がりです。
手間がかかっておりますが、だから美味しいのであります。ぜひぜひお召し上がりください。