一番昔から、変わらないおせんべいたちです。
当店、其角せんべいは、昭和28年にそれ以前の裏通りの店から当地に移って開業。67年の歴史があります。
で、開業当時からずっとやっている「一番昔からのせんべい」が、「中判醤油」「中判胡麻」「中判唐辛子」「中判海老」の4種類。
開業当時のことはわたくし其角主人は知らないし、記録も残ってませんが、とにかく、この4種類から始めて、いろいろ種類を増やして、そして67年経って、100種類以上のせんべいを扱うせんべい屋になって現在に至る、のであります。
だから、其角せんべいの昔からのお客様に一番人気があるのが「一番昔からの醤油せんべい」中判醤油、であります。お正月とか、何かの機会に訪れて、まとめ買いなさって行かれます。「日本一硬いせんべい・極堅深川」とか「真実の醤油せんべい」とかもありますが、必ず中判醤油と他の中判を買っていかれるのであります。
「一番昔からの醤油せんべい」は、そんなに堅くありません。パリパリしております。「重くないけどほどほどに歯ごたえがあり、お醤油が香ばしく、噛めば噛むほどお米の甘味が口に広がる」実はこれが其角せんべいのせんべいの味の基本でして、その発展形として「日本一硬いせんべい」とかがあります。
ですので、其角せんべいの「本来の味」を楽しむには、この「一番昔からの醤油せんべい」をお試しになるのが一番なのであります。
あとは「一番昔からの胡麻せんべい」もやはり其角せんべいの「基本」です。開業当時はこんなに胡麻のたっぷり入った胡麻せんべいは他にはなかったようで、熱烈なファンがいらしたようで、今でも買っていかれます。胡麻の配合は当時より増量していますので、ますます胡麻たっぷり、「胡麻の甘味」を感じられるおせんべいです。
その他「一番昔からの唐辛子せんべい」は、七味唐辛子を焼いた後にまぶすのではなく、あらかじめ生地に練りこんであります。これは今ではとても珍しく、当店だけではないでしょうか。
七味唐辛子を焼く分、唐辛子が香ばしく、辛みもほどほど、かなりクセになる味ですよ。
「一番昔からの海老せんべい」これだけは開業当時は海老ではなく「青のり」だったのですが、今は海老です。
海老を生地に練りこんで、焼いて、お醤油を付けたおせんべい、というのは、たぶん当店だけではないか、と思います。他は揚げているか、塩味、ですからね。
たっぷりの海老とお醤油の香ばしさは、其角せんべいの自慢です。
というわけで、「一番昔からのせんべい」ぜひともお試しください!!